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ユナイテッドGジョインの栄華から市場環境激変による転落の1年。乗り越えた先に「アラン」花房が描く未来

2017.10.31 FEATURE

2016年9月にユナイテッドグループにジョインしたアラン・プロダクツ社(旧ゴロー社)。この会社を率いる25歳の花房弘也氏は先日ユナイテッド本社の執行役員にも就任し、まさに今注目の若手経営者であります。しかし、あまり語られることの無かったM&A後のこの一年の間に、彼に、そして会社に何が起きていたのか?華やかなイメージの裏に隠された真実を掘り起こしていきます。

 

「ポケットからクシャクシャの紙を出して、事業計画を語り始めた」

 
大柴:ユナイテッドグループジョイン後の1年間を振り返る前に、簡単に花房さんとユナイテッドグループの「出会いの話」から聞かせてください。そもそも手嶋さんって花房さんのことは昔から知っていたのですか?
 
花房:全然知らなかったですよね、確か。
 
手嶋:いっさい知らない(笑)。花房さんのことも『ハゲラボ』のことも。会社のことは何となく知っているくらい。「たしかファッション系アプリやってたとこだった気がする」くらい。
 
大柴:なるほど(笑)。実際に最初に会ったときの印象はどうでしたか?
 
手嶋:「花房」って人が一人で来ると思ってたんだけど、二人でやってきて。いまアラン社でビジネス顧問をやっている建入さんという筋肉ムキムキの方とやってきたんだけど、どっちも知らないからさ。「どっちが花房さんだろう?」ってちょっと構えたよね(笑)。
 
大柴:(笑)。
 
手嶋:若い方の一人が「花房です」って言うから「あ、こっちの若者が花房さんなんだ」って。それでポケットからクシャクシャの紙を出して、事業計画を語り始めたんだよ(笑)。
 
大柴:それはわりとヤバいですね(笑)。
 
手嶋:まぁ話を聞く限り、やるとしたらその事業単体で大きくならないと意味がないなと。中途半端にやってもしょうがないから。バーティカルなメディア事業という領域的には興味はあったけど、まだ規模が小さかったから「数字が3倍くらいになったら検討する」と伝えたんですよ。
 
大柴:なるほど。
 
手嶋:正直、自分の中にその事業を3倍にするビューは無かった。ただ彼は面白そうな人物だし、もしかしたら大きくなるかもしれない。繋がりは残しておこうと思った。それで役員間でも「こういう事案があります」って共有はしてたよ。
 
大柴:金子さん、そのときの事は覚えてらっしゃいますか?
 
金子:はい、覚えてますけど、「そういう事案があるんだなあ…へえ…」くらいしか印象はなかったです(笑)。
 
大柴:そうしたらすぐに数字が3倍になったわけです。
 
花房:3ヶ月ほどで実際に3倍にして、手嶋さんにメッセージを入れました。
 
手嶋:「手嶋さん、数字伸びましたよ!」って言われたんだけど、「本当かな?」って最初は思ったよね(笑)。自分の中では、その数字目標のハードルはそれなりに高く設定したつもりだったし。でも、再度提案きたらすぐに検討するマインドではあった。そこからいろいろやりとりして2ヶ月くらいで決まったかな。
 
金子:ユナイテッドのM&Aは、今回の手嶋さんと花房さんのように、役員会への事前共有や役員間での議論も含めて取締役がしっかりと進行しているので、最終的に僕が初めて花房さんに会ったのは意思決定の直前だったんです。
 
会って話をしてみて、「素晴らしい若者に出会えたな」と思いました。グループに入ってからも、彼ならきっと、どんな困難が立ちはだかっても、やってくれるだろう、乗り越えてくれるだろうと感じましたね。
 
花房:最終的な交渉を終えた後ですよね、確か。手嶋さん以外のユナイテッドの全経営陣が一気に会議室に入ってきて。力強く一人一人から「よろしく」と言ってもらえたのは、今でも心に残っています。
 
 

MA直後に襲った「メディア市場環境の激変」でトラフィックも売上も減少

 
大柴:そういった経緯をもって、2016年9月にユナイテッドグループにジョインしたと。
 
花房:はい。ジョインして最初は『ハゲラボ』と同じようなバーティカルメディアの「横展開」を構想し、実行しようとしていました。これから新たな経営ステージとなり、「一気に攻める」と意気込んでいましたが、毎週と言っていいほど、「人/組織」や「財務」、そして「事業」に関する新しい大きな課題が生まれては対応し…という困難の連続でした。
 
“ド”スタートアップから上場企業にジョインして「少しは落ち着くかな?」と甘く見ていたのですが、それどころではなく、正直とてもきつかったです。
 
そういった社内から吹き出す様々な問題に対処している中、ちょうど同時期に社会では「Webメディアを取り巻く環境」に厳しい目が向けられてきていました。
 
大柴:ヘルスケアメディアに関する問題などですね。
 
花房:はい。自分達のコンテンツについては一定のクオリティは担保してましたし、ルールについても適切に対応していたと自負していましたが、一方で課題も感じていました。今後より大きなリソースをかけてブラッシュアップしようとは思っていましたが、予定を前倒して早急に「全社一丸となって対応する」ことに決めました。
 
大柴:その方針は誰が決めたのですか?
 
花房:2016年の年末に、手嶋さんやアランのマネジャー含めた経営陣でMTGをし決めました。朝イチでMTGをして、「会社の全リソースを集中させ、早急に対応する」という決定をし、昼過ぎにメンバー全員を集めて方針を伝えました。みんなザワザワしていましたね。全員の不安な顔は今でも覚えていますし、僕自身どうなるのか「恐怖」を感じていたのが、正直なところです。
 
メンバーに伝えた後、細かな方針を詰めて、翌朝には席替えし、コンテンツの改善をスタートさせました。ユナイテッド本体からも数人サポート人員をアサインいただきました。
 
大柴:どういう改善から始めたんですか?
 
花房:まずは「すぐにチェックできること」から始め、その後、薬機法や医療法などへの対応に移りました。表現についてなどを中心に一定の理解はしていたつもりですし、それに準じてコンテンツは作っていました。しかし改めて関係各所と擦り合わせを続けて、そちらの対策の方針も決め、コンテンツの1つ1つを改善していきました。
 
一通りの対応が終わったのは今年の2月末くらい。ここまでで最低限のチェックは完了しました。
 
大柴:その間って新規の記事って書いていましたか?
 
花房:ほぼ書いていません。
 
大柴:検索順位に影響は?
 
花房:正直、ありました。コンテンツの改善がようやく佳境を迎えたタイミングだったのですが、2月、3月のアルゴリズムの変更で検索順位が下がり、売上にも影響が出ましたね。ようやくコンテンツの改善が終わったのに、数字が落ちてきて…。まさに「第2の恐怖」という感じです。
 
大柴:なるほど。
 
花房:ここで吹っ切れたというか、もはや短期的に焦っても仕方がないと思いました。もっと深くユーザーのことを考え、中長期的な目線で、本質的なメディアを創らなければいけないという考えに至りました。
 
3月からまた頭を切替え、コンテンツのさらなるブラッシュアップを行っていく体制に変更していきました。
 
 

花房自身が「編集長」として現場でフルコミット

 
大柴:ご自身も編集長として、再度現場に出たと聞きました。
 
花房:はい、トップである僕自身が、ハゲラボ全体の「編集長」の1人としてコンテンツに向き合うことにしたんです。自分でも記事の構成を考え、執筆し、そして各メンバーの記事の内容に対して、細かくフィードバックを繰り返していくと同時に、強い編集組織創りを意識して進めていきました。記事を1本作るのは、本当に大変なことです。それをメンバー全員が本当に一生懸命にやってくれていた。だから僕も、皆と一緒にこの状況をくぐり抜けようと強く思えたんです。
 
大柴:当時の心境は…?
 
花房:当時、周囲の多くの経営者から「いつまでプレイヤーやってるの?(笑)」と言われ、辛いというか、悔しい気持ちになることもありました。
 
当時、厳しい市場環境の中、自社のメディア事業を「諦めた」会社も多かったように感じます。検索エンジンのアルゴリズムの不安定さ、炎上リスク、売上の減少など、あらゆるリスクが多くのメディアで顕在化していたので、それよりも他の事業や新たなサービスにコミットする方が合理的で、当然のことかもしれませんね…。そしてアラン社としても、そういった選択肢ももちろんあったと思います。
 
でも僕は、絶対に辞めたくなかった。ニッチだけど、特定の課題や悩みと向き合う我々のメディア事業は、まだまだ未完成かもしれない、でも100%の完成度を実現した未来は、ユーザーの方にとって、なくてはならない存在になると、絶対の確信があったからです。
 
そのためには、今このタイミングで、トップ自らが現場に完全にコミットし、まずハゲラボを再建することが重要であると実感していたんです。コンプレックスを扱うメディアというのは非常に奥が深く、メディアビジネスの理解、ユーザーの理解、マネタイズの理解、SEOの理解、様々な角度から高度なノウハウを必要とするため、生半可な覚悟ではダメだと感じていました。
 
経営スタイルの見栄えの良さやかっこよさは一切抜きで、とにかくユーザーののため、本質的に良いメディアにするために、愚直に、愚直に取り組んでいた期間でした。
 
大柴:愚直に取リ組んだ結果は?
 
花房:結果、メディア全体の質は定性的にかなり良い状態にまでやり抜くことができています。定量的にも、アラン社の業績は過去最大の規模まで伸ばすことができました。「プレイヤーとしてフルコミットする」あの判断は間違っていなかったと今では思っています。もちろん、まだまだ課題はあり、引き続き会社一丸となって、さらに良いメディアに変えていくという前提ですが。
 
大柴:ちなみに、手嶋さん金子さんにも、その頃のお話をお聞きしたいのですが、正直どう思われていましたか?
 
手嶋:想定の範囲内というか、M&Aを検討してるときから「そういうリスクってあるよね」というのは議論していた。遅かれ早かれコンテンツのブラッシュアップの必要性は認識していたので。
 
金子:Webメディアとして、利用して頂くユーザーに対して価値を提供していくために、やるべきことをしっかりとやり、常に挑戦を続けていくしかないので。
 
手嶋:一番気を使ったのは、彼らとユナイテッド本体が「一蓮托生」でやっていかないといけないということで、問題が起きているからといって変に一方的なシグナルが伝わらないように気をつけた。ユナイテッド的には「ゴローは手嶋さんのところの事業」という認識があったと思うし、外部から口うるさく突っ込むだけではなく、あくまで「一緒に」本気で取り組んだつもりよ。
 
 

苦しいプロセスで人は強くなる。次は自分の番。

 
大柴:ところで、今も「編集長」やってるんですか?
 
花房:いえ、8月から、僕はメディアの現場から離れ、責任者に一任しています。
 
手離れを決断した理由は「今のメディア事業のメンバーが心から頼もしい」と思えたからです。
半年間以上、世間的にも、社内体制的にも、非常に苦しい状況を共に戦ってくれた仲間は、それぞれの能力を確実に向上させ、成長し、とても力強く見えました。このメンバーなら、メディア事業を一任しても、むしろ僕がやる以上に、もっと素晴らしいメディアに成長させ、ユーザーの見える世界を変えてくれるだろうと考えるようになりました。
 
検索ニーズに応える記事とオリジナル記事のバランス、売上最大化と顧客至上主義のコンフリクトの解消、細かいルール設定と編集者独自の自由度の担保の両立等々…、ビジネスとしての舵取りが非常に難しいメディア事業の中で、1つ1つの記事と向き合うコンテンツグループのメンバーをはじめ、全員が本当によく頑張ってくれていますし、心から感謝しています。
 
と同時に、逆に自分は経営者としてもっと会社のために、メンバーのためにやらなければならない事があるだろう、と強く感じるようになりました。
 
大柴:「会社のため、メンバーのためにやらなければいけないこと」を具体的に言うと?
 
花房:「ミッションドリブンの強い組織を創るための仕組み、制度設計」「新しいプロダクトの立ち上げ」「積極的な買収の仕掛け」等です。今のバーティカルメディア事業は、力強いメンバーに完全に任せ、今述べたような、僕にしかできない事をやり抜いていく番だと、そう信じてやっています。
 
 

新社名「アラン・プロダクツ」に込めた想い

 
大柴:「組織」の話をすると、最近社名を「ゴロー社」から「アラン・プロダクツ社」に変更しましたね。新社名はどういう意味があるんですか?
 
花房:「アラン・チューリング」という数学者の名前を拝借しました。第二次世界大戦中に有名なナチス・ドイツ政権の暗号「エニグマ」を解読したことで有名な人ですね。泥沼化していた世界大戦は彼の暗号解読によって、数年早く終焉を迎えたと言われています。また、エニグマ解読の過程で生まれた「チューリングマシン」は、その後のコンピュータの誕生に重要な役割を果たしました。
 
大柴:へえ、そんな人がいたんですね。
 
花房:はい。彼の存在意義は大きく、「彼のいる世界」と、「彼のいない世界」とでは社会にとてつもない大きな違い・差が生まれたと言えます。
 
我々の事業も同じように、「そのプロダクトがある世界」と「そのプロダクトがない世界」で、ユーザーの見える世界が全然違って見える、ユーザーの人生や社会により良い違いが生まれている…。そうやって、まさに彼のような存在となるプロダクトをたくさん創っていくインターネット企業にしたい。そういう想いを込めて「アラン・プロダクツ」という社名に変更しました。
 
大柴:なるほど。そう意味では、『ハゲラボ』もまだまだ成し遂げてないですね。
 
花房:おっしゃる通りです。ただ、「バーティカルメディア」という特殊性を持ってこそ成しうる、単なる”メディア”という枠組みを超えた取り組みを数多く準備しているので、ぜひ楽しみにしておいてください。
 
大柴:その上で、新規事業も積極的に立ち上げていくと。
 
花房:はい、そうですね。この1年間で1つ2つ3つ…とゾクゾクと立ち上げていくつもりです。すでに3つほどプロジェクトが進んでおり、手応えを感じています。
 
新規事業となると「なんでもやります」という企業は多いですが、アラン社の場合、ハゲラボのように、特定の悩みやニーズに対して、濃く深く向き合い、垂直統合的に/多面的に、ユーザーの課題を解消しその心を満たしていく。その結果、圧倒的な純粋想起とマーケットシェアを握る、こんなテーマや産業、マーケットに強い興味があります。
 
経営学的には、「ニッチトップ戦略」とか「バーティカル戦略」と呼ばれるのかもしれませんが、特定の悩みやニーズに対して、唯一無二で本質的な価値提供を行うプロダクトこそ、社名の由来であるアランのような存在になりうると考えています。
 
大柴:そういえば先日「買収もしていきたい」と言ってましたが?
 
花房:はい。積極検討しています。スタートアップに限らず、老舗のベンチャーなども対象だと考えています。このようなことは、スタートアップ時代にはやれなかったことですが、今ならできる。アラン社の戦略上必要な買収を、実行しない理由がありませんよね。
 
 

「ユナイテッドが一段上に上がるにはこのままじゃいけないと感じていた」

 
大柴:アラン社の第二創業を力強く作り上げると同時に、ユナイテッドの執行役員にも就任しました。
 
花房:はい。つい先月の話ですね。8月末の時点で正式にオファーを頂いて、1日だけじっくり考えて、「ぜひ参加させて欲しい」と答えました。経営者としての成長を大きく加速させることで、アラン社の飛躍的な成長も可能にし得ると感じたからです。
 
大柴:先日久しぶりに花房さんの話を聞く機会があったのですが、「めちゃくちゃこの一年で成長したなぁ」って感じました。業界からの見え方としてはある種、ユナイテッドの執行役員に「抜擢」されたわけですが、その辺についてお話をお聞かせください。
 
金子:今回執行役員を新たに3名選出したんですが、ユナイテッドになってから役員は基本的に同じメンバーでやってきました。阿吽の呼吸でやれていて良い部分もあったのですが、多様性は無かった。ユナイテッドが一段上に上がるにはこのままじゃいけないと感じていたんです。
 
グループ内を見渡したら、花房さんがいた。グループに入ってもらうときもそういう狙いがあった。花房さんには経営を担ってもらいたい、中核事業を作っていってもらいたいと。実際に彼らの事業はグループの中で既に大きなインパクトをもたらしてくれています。
 
目的は会社をもう一段上げること。彼らが執行役員になって、確実に手応えを感じています。
 
手嶋:彼には「空気を読むな」とは言ってる。空気を読んだら刺激も多様性も弱くなるから。
 
金子:彼が役員会に参加するようになって明らかに変わった。花房さんは真っすぐな人で、思ったこと、感じたことをまっすぐ発言してくれる。それが僕らにとっては刺激になるし、視点が増えた。
 
大柴:なるほど。少し話変わりますが、さきほど「事業的にもインパクトをもたらしている」と仰ってましたが、『ハゲラボ』をどう見ていますか?
 
手嶋:すごくビジネス観点での話にはなってしまうけど、こないだTwitterで二匹目のペンギンという、誰がやってるか分からないアカウントなんだけど、「『ハゲラボ』は高単価のCVモデルでメディアコマースの疑似形態だ」って意見があった。これはその通りだと思う。メディアコマースというのは一様に苦戦してる中で、珍しいメディアだし、バーティカルに区切っているからこそ、これからのやりようはいくらでもあるよね。
 
大柴:逆に花房さんは、お二人のことをどう見ているんですか?
 
花房:まずずっと一緒に仕事している手嶋さんから。手嶋さんはいろんな物事を抽象化して、自分の中のパターン認識を強める力がすごいと思ってます。これまで経験したこと、見たこと、ニュースとか、全てを経験として抽象化してパターン認識に落とし込む。そこから未来おこりうる事象をパターン認識から瞬時に判断しアウトプットする。だから投資の目利きも鋭いのだと考えています。
 
大柴:手嶋さん、どうですか?
 
手嶋:あ、ありがとうございます(笑)。そういう抽象化してパターン認識して言語化するって力が業界で一番優れてるのはグロービスの高宮さんだと思うよ。彼はトップだよね。
 
大柴:あー確かに高宮さんもすごいですよね。では次に、金子さんのことをどう見てるんですか?
 
花房:「包容力」がすごい(笑)。意図的にやってると思うんですが、全く心理的ハードルがなく質問や意見を言える。意図的にそういう姿勢で待っていてくれることに感謝しています。
 
あと、お会いする経営者の方の多くが「金子さんは、苦しいときに圧倒的な胆力を発揮される人、絶対にやり抜く人」だと言っていました。僕もきっとそうなんだろうなと感じます。僕なんか比べものにならないくらい苦しい、難しい時期を経験し、ユナイテッドとして乗り越えてきたと思う。会社経営はすごく良いことも、すごく悪いことも色んなことが起こる。だからそういう土壇場での胆力は、素直に尊敬しています。
 
大柴:金子さん、いかがでしょう?
 
金子:ユナイテッドはこれまでいろんな事業にチャレンジしてきました。永遠にそういうチャレンジができる、伸び伸びとした環境を作り続けていかないといけないと思っています。
 
手嶋:一方、花房さんの課題は、「他人の意見を聞き過ぎ」ってとこだと思ってるんだよね。他人の意見を聞くの、好きでしょ?一旦そういうのを控えてもいいんじゃないかと思うよ。
 
金子:まあ花房さんの凄いところは「もう一歩良くなろう」という気持ちが強いところとも言える。「もう一歩良くなろう」という執着心、向上心が人並み外れて凄い。そういう気持ちが他人の意見を聞き過ぎちゃうってところなのかもしれないね。
 
手嶋:僕なんかは「他人ってみんな適当なことを言う」くらいに思ってるからさ。一種の社会現象くらいにしか思ってないから、他人の意見は(笑)。
 
花房:まあ確かに圧倒的に影響を受けやすい性格なので。良い部分は伸ばし、悪い部分は自己変革していきます。
 
 

 

これからのアラン社は「本当に面白い」

 
大柴:最後に、アラン社では現在あらゆるポジションで積極採用中だと。
 
花房:まさにそうですね。既存事業のさらなるスケール、新規事業の0からの立ち上げ、それに伴う組織拡大をさせる経営企画・人事を実行していくためには、CDO含むデザイナー/CTO含むエンジニア/人事/広報/編集者/営業担当/経営幹部…ありとあらゆるポジションで人が足りない状況です。
 
採用には命をかけているので、採用基準は高いと思いますが、一緒に、ユーザーの見える世界を、社会を変えていくプロダクト創りに興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡を頂ければと思います。激動の1年を乗り越え、泥臭くも多様な経験を積み上げてきた今のアラン社は本当にエキサイティングで面白いです。ぜひ!
 
大柴:最後にがっつりアピールしましたね(笑)。今回の記事も長くなりそうです(笑)。お三方、本日はありがとうございました!
 
三人:ありがとうございました!
 
 
 

花房 弘也(はなふさ ひろや) @hannnakurage
1992年6月30日生まれ。横浜国立大学在学中に、ピクスタ株式会社で営業部全体を統括。 卒業後、準備期間を経てEastVentures・CyberAgentから資金調達を実施し、2014年1月に株式会社アラン・プロダクツ(旧:ゴロー株式会社)を設立。 代表取締役兼プロデューサーとして様々なアプリ・ウェブサービスの開発・グロースを手がけ、2016年9月にユナイテッドグループにジョイン。 2017年9月にユナイテッド社の執行役員に就任。
アラン・プロダクツ採用ページ
金子 陽三(かねこ ようぞう)
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、リーマン・ブラザーズ証券会社投資銀行本部にて金融機関の資金調達や事業法人のM&Aに従事。その後、米国シリコンバレーのVCドレーパー・フィッシャー・ジャーベットソンを経て、2002年、インキュベーション・オフィスを運営する株式会社アップステアーズを設立し代表取締役に就任。
2004年に同社をネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社(現ユナイテッド株式会社)へ売却。2007年、モーションビート株式会社(現ユナイテッド株式会社)取締役兼執行役COO兼投資事業本部長に就任。2009年2月より当社代表執行役社長を経て、2012年12月、スパイアと合併し、ユナイテッド株式会社代表取締役社長COOに就任(現任)。
手嶋 浩己(てしま ひろき) @tessy11
一橋大学商学部卒業後、1999年株式会社博報堂入社。マーケティングプランナー及びブランドコンサルタントとして勤務後、2005年退社。 2006年、株式会社インタースパイア取締役副社長に就任。2度の経営統合を経て、2012年にユナイテッド株式会社取締役兼執行役員就任、 その後取締役兼常務執行役員(現任)へ。 同社の中核事業のスマホコンテンツ事業やアドテクノロジー事業の管掌を歴任しつつ、ヒッポスラボ(現在はユナイテッドに吸収)、Smarprise、ゴロー(現アラン・プロダクツ)などのグループ会社化(M&A及びPMI)、 及びメルカリ、ワンダープラネット、トランスリミット、dely、Orb、クラスターといった有望企業へのベンチャー投資も並走して手がける。経営者、事業家、投資家。

 
 

インタビュー、テキスト、編集、写真:大柴貴紀